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田の神様ともしび祭り

2025.06.13

恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。

恵那市中野方町にある「坂折棚田(さかおりたなだ)」で行われた「田の神様 ともしび祭り」に行ってきました。
約400年前から築かれ扇状に広がる坂折棚田は、先人たちの知恵と努力が凝縮された石積みがとても美しく、日本の棚田百選にも選ばれています。


そんな坂折棚田で行う「ともしび祭り」は、田植えが滞りなく終わったことを田の神様に報告し、豊作を願うお祭り。約360枚の棚田に、1000基のろうそくが灯されます。


会場には、恵那市公式キャラクターエーナも、お祭りの盛り上げに来てくれていました。
大人気のエーナちゃんと、美しい坂折棚田をバックにパチリ。


ちなみにエーナちゃんの服は坂折棚田をイメージしていて、上から苗の緑、稲穂の黄色、そして、オレンジは、田の神様ともしび祭りの灯りをイメージしています。


まずは、棚田保全への支援として提灯を購入。

「坂折棚田」「ともしび祭り」と文字も書いていただきました。


はじめに、神事が執り行われ

開会式では、初の試みとして、棚田米を使用した酒の鏡開きが行われました。


この鏡開きを発案したのは、祭りの企画・運営に携わった地域おこし協力隊の相澤将士さん。


相澤さんは、中野方町で「食」をテーマに地域活性化を目指す中で、土岐市の千古乃岩酒造を見学し、「純米吟醸原酒」の希少価値に着目。その原料には、坂折棚田のコシヒカリが100%使われていることを知り、中野方町の農と酒の魅力を町内外に広げる機会にと、鏡開きを企画されたそうです。


日本酒が好きすぎて、日本酒ソムリエ「唎酒師」の資格を持つ私は、このお酒に興味津々。麹も含めて全て坂折棚田で育ったコシヒカリを使い、超軟水で仕込んだお酒は、口当たりが柔らかく芳醇で、めちゃくちゃ美味しかった~♪相澤さん、グッジョブ!
坂折棚田を眺めながら味わう、棚田米で作った地酒は格別でした。


日が暮れるまでの時間は、郷土芸能を楽しんだり、地元のグルメや特産品を堪能。


田の神様へのお供え物として、また、ご近所の人々に振る舞うおもてなし料理として作られてきた「朴葉寿司」や

笠置山のふもとで、笠置山麓産コシヒカリを使用し、昔ながらの「室蓋製法」で品質にこだわった麹を作られている「みかさぎ麹屋」の絶品「薬膳塩麹カレー」、


「かさぎゆず組合」のブースでは特産のユズを使った商品が販売されていました。


新商品のゆず味の綿菓子が大人気。


笠置町では、地域おこし協力隊の安田道生さんが、ユズを使った商品開発を行うなど、地域の盛り上げに尽力されています。
私は、同じく新商品の「ゆずカップゼリー」をいただきましたが、ユズの爽やかですっきりとした酸味が、のど越しよく広がり、とっても美味しかったです。


田の神様とともに豊作を願い、訪れた方と地元の食やお酒をいただく素敵な夕べを過ごさせていただきました。
日が傾きかけた頃、いよいよ、ろうそくの点灯開始。


坂折棚田のあぜ道にろうそくがともされます。


ろうそくの灯りが水面に映り、棚田一帯に広がる美しい光景にうっとり。綺麗でした~


私も提灯を手に棚田を巡る行列に参加させていただきました。


昼間とはまた違った表情が浮かび上がる、幻想的な棚田を歩きながら、田の神様へ感謝を捧げる初夏の夜。


忘れられない思い出ができました。

恵那はえ~な~♪