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恵那市消防出初式行われる
2024.01.31
こんにちは、移住コーディネーターTです。
1月もあと少しで終わろうとしています。
今年は元旦に起こった「令和6年能登半島地震」。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
この地震では遠く離れたこの恵那市でも震度3の揺れを数分感じました。改めて災害の備えを考える年の始まりとなりました。
さて、1月に恵那市内で行われた行事について触れたいと思います。
1月6日(土)、恵那市の駅前中央通りで消防出初式が行われました。
コロナ前は毎年行われていましたが、ここ数年は開催見合わせや規模を縮小しての実施など、コロナ前のように行われたのは、実に4年ぶりとなります。
消防団員や女性防火クラブ、少年消防隊、恵那市まとい会の方々による分列行進ののち、消防団員で構成する「恵那トビはしご登り」の方々によるトビはしご登りの実演が行われました。
私は恵那でのトビはしご登りの演技は初めてみましたが、目を離すことができませんでした。
トビはしご登りの演技は、石川県金沢市の「加賀鳶(梯子登り)」が有名ですが、恵那のトビはしご登りの歴史はというと…。
さかのぼること昭和56年。まだ恵那市が合併する前になります。
恵那市消防出初式において、消防団OB組織等のまとい会・現役消防団員より「大正のはじめに梯子とトビを使う操法が長島町中野を中心とする消防組の有志により始められ、昭和10年代半ばまで本格的に訓練されていた階梯操法を復活させよう」ということになり、翌昭和57年の恵那市消防団発足25周年記念を目途に準備が進められたそうです。
演技を披露するまでに、石川県金沢市の「加賀鳶(梯子登り)」を見学に行き、そして指導いただき、昭和57年3月 恵那市消防団発足25周年・消防記念まつりにてはしご3基にて初披露を行いました。
昭和57年9月 名称を「恵那トビはしご登り」とし、恵那市消防団に所属、消防団長の指揮の下に隊の行動することを決定しました。
そして、合併後の現在に至るまで、恵那市消防出初式をはじめとする催しものの場にて演技を披露されています。
はしごが10基でていた時期もあったそうですが、今年は5基と少し少なくはなったそうです。このなかには、もう20年以上も登り手を努めていらっしゃる方もみえます。
こうやって、昔、行われていたものが復活して、今もなお、受け継がれていくことは、とても貴重なことだなと思いました。
また来年、再来年と続いて、演技がみられることを楽しみにしています。
恵那にお越しの方、お住まいの方、まだ見たことのない方、ぜひ一度ご覧になりに来てください。
また、消防団活動は、トビはしご登りだけではありません。
ちょっと前のテレビドラマであった「ハヤブサ消防団」でも触れられていましたが、
日頃の地域での防火活動、火事や洪水などの有事の際の活動など、さまざまあります。この消防団員は、各地域に住む若い男性の方々が仕事の傍ら団員になり、こういった活動を行ってくれています。
田舎ではこういった地域の仕組みやつながりが活きているこそ、とても心強いなあと感じた1日でした。