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恵那の文化の祭典
2024.12.04
恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。
岐阜県は今年「清流の国ぎふ文化祭2024」を開催。
恵那市でも、市内でこれまで受け継がれてきた伝統芸能を披露する文化の祭典が行われました。いくつか紹介していきたいと思います。
こちらは、串原歌舞伎保存会が「白虎隊秘聞飯盛山時雨」という演目で白虎隊の悲劇を心を込めて演じました。
串原歌舞伎保存会は、昭和48年に発足。
昭和56年から「ふるさと学習」として小学校6年生が歌舞伎を上演し、平成6年には串原村の無形民俗文化財の指定を受けました。
現在、児童数も少なくなりましたが、小学校5・6年生で歌舞伎に取り組んでいます。
岩村獅子舞保存会の演目は「葛葉姫(くずのはひめ)の子別れ」
岩村町獅子舞は、秋祭りの夜に入り若連によって城下町で演じられた獅子舞で、伊勢太神楽の流れを汲む神楽系の獅子舞を本芸とし、
あわせて余興として、歌舞伎系の芝居(獅子芝居)により構成され幕末頃に三河からこの地に伝わったとされています。
続いて串原の中山太鼓保存会少年部による太鼓の演奏です。中山太鼓は今を去る400年前、武田勝頼が美濃へ侵攻したときにこれを迎え撃った串原遠山氏の武士達が、士気を鼓舞するため、大太鼓を拳で打ち破るまで打ち、締め太鼓を火で清めた矢でおれ尽きるまで打ち続け、武運を祈願したことに始まると言い伝えられています。
使用される太鼓には、大太鼓と締太鼓があり、大太鼓は拳に似たスリコギ状のバチを用いて打ち、締太鼓は矢に似せた細長い竹製のバチを火で浄めて打つことで当時をしのばせています。
山岡歌舞伎保存会はだんまり「旨国美濃の山里」を演じました。
「だんまり」とは、敵味方が入り乱れ、無言で宝刀を奪い合う歌舞伎独特の演出で、今回のために書き下ろした作品をご披露いただきました。山岡歌舞伎保存会は、山岡町に在住していた東濃を代表する地歌舞伎振付師六代目 松本団升 師匠の指導により平成七年に結成。現在は、松本団女師匠へと引き継がれています。
こちらは、神田昌味と日に日に熟成会の皆さんによる講談 「宮本武蔵 山田真軒」
講談師で恵那観光大使の神田昌味さんと恵那市林昌寺で開いている昌味さんの講談教室の生徒さんが出演。
一つの講談を、みんなで息ぴったり合わせてご披露いただきました。
これは、講談師2代目神田山陽さんが始めたお家芸だそうです。講談を複数人でする様子が楽しく、会場を笑顔にしてくださいました。
こちらは、笠置町毛呂窪(けろくぼ)民芸保存会の演目「剣の舞」
恵那北部にある笠置山の山麓に広がる笠置町毛呂窪で、毎年10月第二日曜日、蘇原神社の例大祭にて家内安全、五穀豊穣を祈る舞として、この「剣の舞」を奉納しています。地域の過疎傾向の中、後継者不足に苦慮しているそうですが、継続のため地域の方々の協力を得ながら活動しているそうです。
続いては、筑前琵琶 橘流 日本橘会 師範田中旭泉さんと、恵那市大井町で昭和25年に発足し、人形浄瑠璃を稽古、上演したのがはじまりという大井文楽保存会による演目。「小栗栖(おぐるす)」
田中旭泉さんは令和2年、恵那観光大使に就任。
市民講座で、子ども琵琶倶楽部の講師として、子どもたちに琵琶の魅力を伝えられています。
その他、恵那市内の伝統芸能保存活動団体全13団体が出演されました。
恵那市は伝統文化の街でもあるんですよね~。
これからも、大切に受け継いでいってもらいたいです。