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春の中山道大井宿を散策♪

2025.04.10

こんにちは!
恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。

4月に入り、恵那市街地では桜が咲き始めました。


一気に春らしくなって、我が家の愛犬 キズナも阿木川公園で気持ち良さそうに散歩しています。


私も先日、暖かい陽気に誘われて、中山道大井宿を散策。

恵那市は、かつて中山道の江戸から四十六番目の宿場、大井宿として栄えたところで、JR恵那駅から歩いて行ける範囲に、往時の面影を残す建造物や町並みが残っています。

今回は、中山道大井宿周辺の観光名所と飲食店のランチ情報などをイラストで紹介した「中山道大井宿ひるどきMAP」を手に、町歩きしてきました♪

ちなみに、この案内MAPは夜バージョンもありますので、ぜひお手に取ってみてください。

恵那駅前にある恵那市観光案内所などに置いてあります。

駅前通りを曲がったところが、かつての中山道です。


中山道には、黄色と白色の石が混ぜられた舗装がしてある上、こんな風に案内板が埋め込まれているので、とても分かりやすいですよ~


阿木川にかかる大井橋を渡ると、そこはもう大井宿。


大井橋の欄干には、中山道六十九次を描いた浮世絵の陶板がズラリと並んでいて圧巻!当時の中山道を偲ぶことができます。


大井橋から見える山々もとっても綺麗で癒されました~

ちなみに、大井宿の浮世絵には、雪深い峠道を行く人馬が描かれています。

大井橋を渡ると、そこは大井宿の西の入り口。
案内図を見ていただくと分かるように、大井宿は、道を直角に曲がる「枡形」が6ケ所もあるのが特徴。
宿場は沢山あれど、6つもの枡形をもつ宿場は珍しいんだそうです。
しかも、すべてが美しい直角を描いています。

ということで、大井橋を渡ったところにある1つ目の枡形を直角に曲がり、旧中山道へ。

まっすぐ歩いていくとその先に、昔ながらのポストが立っていて、そこに2つめの枡形がありました。

ポストの隣には、全国各地でコンクリートの仏像等を建立した、コンクリート仏師 福崎日精(ふくざき にっしょう)のライオンレリーフがありました。


ご近所の方にお聞きしたら、福崎日精は、地元有志の要望で、恵那峡周辺に多くの仏像を残しているそうです。


ここでまた一つ、恵那の歴史を知ることができました。
そして、3つ目となる枡形にやってくると、そこには、中山道大井宿に鎮座する市神神社があります。


市神神社は、福寿円満・商売繁盛・農蚕の守護の神様で、毎年お正月の7日に開催される「七日福市」には多くの人が参拝に訪れます。
私も今年のお正月に初めて「七日福市」で福をいただいてきました。

そして、この角を曲がってまっすぐ歩いていくと、右手に「旅館いち川」があります。
中山道大井宿で旅籠「角屋」を創業して400年近く続く旅館いち川。
当時、存在した41軒の旅籠屋で唯一、今もお客様をお迎えしています。


こちらが4つ目の枡形。綺麗な直角ですよね~

山城好きの私は、町の中にこんなにたくさんの「枡形」があるのが楽しくて、いつも、ここを歩くたび、ワクワクしています♪
またまたこの角を曲がって歩いていくと、明治天皇大井行在所があります。


行在所とは天皇が外出された時の仮の御所のこと。

明治13年の明治天皇巡行の際にご宿泊所となり、現在でも、当時の座敷、風呂場、便所がそのままの姿で保存されています。

行在所横には、大井宿本陣の北門とも、岩村城の城門であったとも言われる長屋門が移設されていますので、こちらもぜひ、ご覧ください。

素敵な古い町並みを散策しながら、大井宿本陣跡に到着。

ここが5つ目の枡形です。本陣とは、大名や公家、幕府の公用役人などが休泊するところ。
大井宿本陣は残念ながら、昭和22年に母屋部分は火災で焼失してしまいましたが、幸いにも、表門周辺は焼け残り、安土桃山様式を伝えるこの門を、今に見ることができます。

最後、この角を左に曲がり、まっすぐ行った突き当りが6つ目の枡形。

この先は、中津川宿へ続いていきます。
こうして、枡形が6つあるので、1つ1つ見つけながら散策すると、楽しいですよ~♪

ちなみに、大井宿本陣の向いにある「中山道ひし屋資料館」では、
今月4月24日(木)まで、つるし飾り展示を行っています。

「つるし飾り」は、ひなまつりの際に、糸の先に布製の人形などを吊るして、ひな人形とともに飾ったもの。

恵那市では、ひなまつりが旧暦に合わせて4月3日に行われるところが多く、4月に入っても、こうして、ひなまつりイベントが行われています。

まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような風情ある空間に、華やかなつるしびなや、段飾り、素朴な味わいのある土雛などを楽しむことができますので、ぜひ、お立ち寄りください。