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地域に息づく行事、どんど焼きに参加して
2026.01.21
恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。
先日、恵那市三郷町佐々良木(さざらき)西地区で行われた「どんど焼き」を見てきました。
どんど焼きは「左義長」とも呼ばれ、お正月に使ったしめ縄やお札などを持ち寄り、一年の無病息災や五穀豊穣を願って焚き上げる、地域に伝わる伝統行事です。
私の出身地である三重県志摩市では、こうした行事がなかったため、実際に目の前で見るのは今回が初めての体験でした。
どんど焼きは、恵那市内各地で行われていますが、実は「どんど」の形に決まりはなく、地域ごとに自由に作られています。
多くの地区は、当日に組み立てるそうですが、今回訪れた三郷町佐々良木西地区では前日から準備が行われていました。
区長さんにお話を伺うと「この地区は派手好きだからね(笑)」とのこと。
どうせやるなら、どこよりも大きなどんどを作りたかったのだそうです。
「どこよりも大きくしたかった」という言葉どおり、目の前に立っていたのは、高さ21.4メートルのどんど。

冬の空にそびえ立つその姿は、まさに迫力満点で、この地区らしさが、そのまま形になっているように感じられました。

まずは、どんどの前に地域の子どもたちと親御さんが集まり、神事が行われました。

子どもから大人まで地域の皆さんが静かに立ち並び、手を合わせている姿は印象的でしたね~

神事が終わると、いよいよ、どんどに着火。

どんどの中には、すでに古いお札やしめ縄、門松などが納められていましたが、当日も次々とお正月飾りなどが火の中へとくべられていきました。

中には、書き初めを持ってきている子どもたちの姿もあり、どんど焼きで燃やすと字が上手くなる、そんな言い伝えがあることを教えていただきました。

この日は、風が強かったこともあり、炎は一気に勢いを増していきました。

パチパチと竹や枝がはぜる音が響き、煙とともに木や藁が燃える匂いが辺りに広がります。

ちなみに、どんど焼きでは、燃えたあとの竹が、その年の恵方に倒れると縁起が良いと言われているそうです。
今年の恵方は南南東。

残念ながら、どんどの竹は南南東には倒れませんでしたが、大きな炎を囲みながら地域の皆さんと同じ時間を過ごせたことが、何よりの「福」だったように感じています。

炎が落ち着くと、炭を運び

残り火を囲みながら、暖をとったり、お餅を焼いたり、思い思いに楽しむ時間に。


さらに、地域の皆さんが持ち寄ったおかずや、豚汁をいただいたり、


いつの間にか、交流の場へと変わっていきました。



残り火で焼いたお餅、美味しかった~♪

残り火でお餅を焼いて食べることで1年を無病息災で暮らすことができるのだそうです。

私は、初めての参加でしたが、まるで前から知っていたかのように迎えていただき、地域のあたたかさを肌で感じる時間となりました。
どんど焼きは、準備から片付け、鎮火まで手間も時間もかかる行事です。
近年では、やむを得ず、やめてしまう地域も増えています。それでも、隣の家が遠く、静かな暮らしが広がるこの地域だからこそ、こうした行事をきっかけに人が集い、顔を合わせ、支えあっていることを知りました。

面倒だけど、残したい。
そんな思いが、この風景を守っているんですね。

移住を考える方にとっても、安心につながる大切な魅力のひとつだと感じました。

来年は、車を置いて、地域の皆さんと残り火であたためた熱燗を一緒にいただきたいと思います。



