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「地域の未来をみんなで考える~中野方小学校のふるさと学習」
2026.03.19
こんにちは。
恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。
恵那市中野方町にある中野方小学校では、1年生から「ふるさと学習」として、地域について学ぶ授業が行われています。

今年度、6年生のふるさと学習では、7年前に中野方町に移住した長江賢太郎さんを題材として、全8回にわたる探求学習が行われました。
子どもたちは、長江さんの営む民宿を訪れたり、山や畑に足を運んだりしながら取材を重ね、その暮らしや思いについて学んできたそうです。

最後となる今回の授業では「地域の方々と中野方の未来について語ろう」をテーマに、子どもたちがアイデアを出し合い、意見を交わすディスカッションの時間が設けられました。
この日は、「伝統文化」「自然・環境」「産業」「中野方PR」のテーマごとにグループに分かれ、それぞれ話し合いました。

例えば、伝統文化のグループでは、中野方町にバイオリンの生産量日本一を誇る国産楽器メーカー「恵那楽器株式会社」があることに着目。
以前、コンサートで演奏を聴いた経験から「夏まつりにバイオリンのブースを作ってはどうか」という、子どもたちの体験に基づいた提案が発表されました。


また、中野方PRのグループでは、中野方町の棚田で育ったお米を、町外から訪れた人にその場で味わってもらう「振る舞い」をしてはどうかというアイデアも。
それを受けて地域の方からは「その場合は誰が準備するの?」「ごみの問題はどうする?」など、具体的な意見が次々と出され、子どもたちと一緒に考えを深めていく場面も見られました。


ちなみに、子どもたちはタブレットを使いながら提案を発表し、地域の皆さんはノートにメモを取りながら真剣に耳を傾けるという、世代の違いを感じる光景がまた微笑ましかったです。
発表のあと、授業に参加した子どもたちに感想を聞いてみると、「アイデアを出し、大人の方の意見を聞きながら見直すこともありましたが、新しい世界に入り込んだようで楽しかったです」と、嬉しそうに話す子や、「普段はなかなか話す機会のない地域の方と意見を交換し、大人が考える難しい問題も知ることができました。これからも地域のことを考え、ふるさとから人が離れていかないようにしていきたいです」と、力強く語ってくれる子もいました。
また、今回の取り組みについて、中野方小学校の藤井志保校長先生は、
「学校ではどうしても、子どもたちは“教えられる側”になりがちですが、今回の学習は、子どもたちの「やりたい」という思いから生まれたもの。地域の大人からもらった知識を自分のものとして活かし、いつか地域へ返して欲しい。将来、中野方を離れることがあっても、ふるさとを思う気持ちを忘れず、また関わってくれたら嬉しいです。」と話してくださいました。
子どもたちの成長と地域の未来を重ねて見つめる先生の想いが伝わって、本当に素晴らしい取り組みだなと感じました。

世代を超えて中野方の未来について語り合うその時間から、この地域の温かい繋がりを感じました。
子どもたちがふるさとを思い、地域の人たちと一緒に未来を考える。
そんな学びの積み重ねが、これからの中野方をつくっていくのだと思います。
子どもたちが成長し、いつかまたこの町と関わってくれる日を心から楽しみにしています。



