つぶやき
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早乙女姿でお田植え祭に参加してきました
2025.05.22
恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。
田植えの季節。
今年も、恵那市長島町正家の斎田で、「恵奈の里 次米(すきまい)お田植え祭」が開催されました。
豊かな水と土に恵まれた恵那は昔から米作りが盛んで、奈良県明日香村にある飛鳥池遺跡で発見された木簡には、677(天武6)年に、恵奈(恵那)の米が次米(すきまい)として朝廷に献上されていたことが記されていました。
「次米」とは、天皇が収穫を感謝する祭事に使用する米のこと。「お田植え祭」は、都に献上されていた恵那のお米の歴史物語を、お田植えの歌と踊りで伝承していくお祭りです。
私も、このお田植え祭に、恵那観光大使としてお招きいただき、早乙女姿で田植えをさせていただくことになりました。
昨年参加させていただいたときは、晴天でしたが
今年は、米作りにとって「恵み」である雨が降っていたので、合羽を羽織っての田植えです。
まずは、豊作を祈願するための神事が行われ、
祈願の祝詞につづき、巫女による舞が奉納されました。
その後いよいよ、飛鳥時代の斎田が再現された会場で、お田植え歌に合わせて苗を植えていきます。
「斎田」とは、朝廷の重要な行事である「新嘗祭」に使用される穀物を育てるために清められた、神聖な田んぼのこと。斎田は全国各地に作られ、恵那でも、朝廷へ献納するための次米を栽培していたとされています。
そんな神聖な田んぼでちゃんと田植えができるのか、緊張が高まります。
今年は、雨の中での田植え。風も吹いていましたので、一緒に田植えをする皆さんと「一緒に頑張ろうね!」と励まし合いました。
田んぼに一歩踏み入れた瞬間、ずぶずぶと足が埋まっていき、いきなり転びそうになりましたが、何とか踏ん張り、体勢を整えます。
田んぼって思ったより深くて、水を含んだ泥はびっくりするほど重いんですよね~
苗を植えるのも難しく、まずは、苗代から3~4本の苗を取り出すのに大苦戦。雑に取り出してしまうと多く取りすぎてしまうんですよね~
土の中に植えていく作業も、泥土の表面がフワフワ柔らかくて植わった感触が掴めないので、最初はこれでいいのかと心配に。
事前に教えてもらったように、苗を立たせるために「気持ち深め」を意識しながら、間隔の目安となる紐に沿って…、何とか植えることができました。
ほんの少し苗を植えただけでしたが、慣れない姿勢と慣れない足場で、苗の本数や感覚を意識しながらの手植えは大変ですね。
そんな大変な田植えを経験できたからこそ、お米への感謝の気持ちを実感することができましたし、お田植え歌に合わせて踊り子さんが舞う田んぼで、まるではるか昔の恵那にタイムスリップしたような気持ちを味わうことができました。
どろんこになりましたが、これは頑張った勲章です。
また、お米の広場では、お米菓子や、からすみ、五平餅、朴葉寿司なども販売され、雨の中にも関わらず、多くの方で賑わっていましたよ~
次米みのりまつりは全5幕あり、
今回の第一幕となる「恵奈の里 次米お田植え祭」を皮切りに、
早乙女たちが次米みのり音頭に合わせて踊り、男衆が実った稲穂を刈り取る第二幕の「次米抜き穂祭」(開催日9/20)
抜き穂祭で収穫された新穀を次米として、群の長官・評督(こおりのかみ)に献納するシーンを再現する第三幕「次米献納行列」(9/27)
ENAみのじのみのり祭りにて、収穫された次米をお裾分けする第四幕「お米のパビリオン」(9/28)
そして第五幕に、次米を奈良・明日香に献納する行事へと続きます。(10/8・10/9)
恵那市ではこれからも、お米をテーマにしたお祭りやイベントがありますので、ぜひ、ご参加くださいね。
私が植えた苗がお米になる日が、今から楽しみです!