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4年ぶりの太鼓奉納(恵那市串原)
2023.11.01
こんにちは、移住コーディネーターTです!
今回は、10月中旬に恵那市串原で行われた中山神社例大祭についてつぶやきたいと思います(^^♪
この大祭は、毎年10月の第3日曜日に串原のほぼ中央に位置する中山神社で執り行われるお祭りで、岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている「中山太鼓」が奉納されます。
「中山太鼓」とは、串原に古くから伝わる伝統芸能で、起源は戦国時代まで遡るそうです。
太鼓とお囃子の音色に誘われて、鳥居をくぐると、そこはまさに別世界が広がっています。
ここまで書くと、「それってどんなお祭りなの?」、「太鼓をたたくお祭りなの?」とみなさま興味深々かと思います。
ここからは、中山太鼓保存会のメンバーであり、串原振興事務所職員の大嶋さんにお祭りの様子を詳しくお話をうかがいました。
大祭の朝、中山神社の参道入口の鳥居前に6つの太鼓が並びます。6つの組のそれぞれの打ち囃子組が「寄せ太鼓」を打った後、太鼓を担ぎながら、大太鼓、金銅(締め太鼓)、笛を使い「宮入り」(境内にはいる)をします。
本殿石段前に到着したら、6つの太鼓を定位置に設置します。
打ち手は、御手洗(みたらい)で身を清めてから参拝した後、打ち囃子組が自由に持ち曲(各組10曲程度)を打ち始めます。
この時は、複数の曲が入り乱れて演奏され、その様子は大変勇ましいです。
しばらくすると、どこかの組が「神囃子」(回り打ち)を叩き始めます。
この曲は、打ち手が踊りながら輪になり、順番に太鼓を打ちます。この踊りながら打つ様子は大変珍しく、またこの回り打ちは、だれでも参加でき、お祭りのボルテージは一気に上がります。
さらに、他の組を巻き込みながら輪が大きくなり、最後は一つの輪となり、6つの太鼓で同じ曲「神囃子」を打ちます。
老若男女が入り乱れて叩き、祭りは最高潮を迎えます。
その後も持ち曲を打つのと、回り打ちを打つのとを交互に繰り返しながら祭りは続きます。
普段は御神木がうっそうと茂る静かな境内も、この時ばかりは途切れることなく太鼓の音が響き渡ります。
祭りも終盤に近付くと、また太鼓を担ぎながら様々な曲を叩き境内を進みます。
本殿前に到着すると、奉納太鼓の最後に打つ「神納め」を叩き、6組が順番に五穀豊穣、無病息災、郷土の繁栄を祈願し神に感謝の心を捧げ打ち終わると祭りは終了です。
今年は、待ちに待った4年ぶりの太鼓奉納で、特に子供たちは練習期間を経て、太鼓も上達し、終始笑顔で太鼓を打ち鳴らしていました。
時代は流れても変わることなく受け継がれてきたこの祭りは、串原の誇りです。
お祭り当日は、この中山太鼓保存会が、太鼓を通じて交流のある団体が、全国各地から100名程度参加し、この祭りを一緒に盛り上げてくれるとのこと。
また、串原に移住された方々、就職や進学で串原から離れて生活している出身の方々も、帰省しこの例大祭に打ち手として参加し、住民たちと一緒にこの伝統芸能を引き継いでいってくれているそうです。
静かな山里に何百年も受け継がれる伝統芸能。
それを受け継ぐのは、あなたかもしれません。
※写真については、過去の写真も掲載しております。
なお、今週末も串原で珍しいお祭りが開催されます。
・11月3日(金) くしはらへぼまつり(←こちらをクリックして下さい。外部ページに移行します)
へぼと呼ばれる地蜂の巣を自宅で養殖し、その巣の重量を競い合う珍しいイベントです。巣の即売会も行われます。バザーも各種出店予定です。山々もきれいに色づいてきました、紅葉を堪能しながら、ぜひ、お越しください(^^♪
※ハチアレルギーの方のご来場は固くお断り申し上げます。
そして、恵那の時はながれていく・・・
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