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4月に祝う恵那のひなまつり
2026.03.25
恵那市移住定住アンバサダーの西村知穂です。
3月を迎え、恵那市にも少しずつ春の気配が感じられるようになってきました。
この時期になると、各地でひなまつりの話題を目にするようになります。
3月3日のひなまつりは全国的によく知られていますが、恵那市では旧暦に合わせ、現在の4月3日に祝う地域が多くあります。
そのため、3月から4月にかけて、市内各地でひなまつりの展示やイベントが行われ、町のあちこちが華やかな雰囲気に包まれます。
恵那市岩村町では「いわむら城下町のひなまつり」を開催。

3月1日から4月3日までの期間中、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている岩村町本通りとその周辺では、町のあちこちにおひなさまが飾られています。
その数は、およそ100ヵ所に3,500体以上。
江戸時代から明治、昭和初期から後期にかけてのさまざまな時代のおひなさまに加え、豪華な御殿雛や素朴で愛らしい土びななど、たくさんのおひなさまに出会えます。



また、岩村歴史資料館では、岩村藩主に伝わる240余年前の古今雛も展示されており、城下町ならではの歴史の深さを感じることができます。

実際に町を歩いてみると、お店の軒先や町屋の中にさりげなく飾られているおひなさまに思わず足を止めてしまいます。


ふと視線を向けた先におひなさまがあり、まるで宝さがしをしているような楽しさもありました。

また、家ごとに飾り方や人形の種類が異なるため、それぞれの暮らしや歴史が感じられるのも魅力のひとつです。
大切に受け継がれてきたおひなさまが、こうして町全体で飾られている風景に地域のあたたかさを感じました。

ちなみに、私が毎年楽しみにしているのが、勝川家に展示されている「金魚雛」です。
水槽の中をゆったりと泳ぐ色とりどりの金魚と、その周りに飾られたおひなさま。水の揺らぎとともに光が反射し、きらきらと輝く様子はとても美しく、思わず見入ってしまいます。

3月3日は「金魚の日」とも言われ、ひなまつりは水との関わりが深い行事です。
そうした背景を知ると、この金魚雛の光景にもより深い意味が感じられ、今年もまたこの景色に出会えたことが嬉しく感じられました。
また、明智町では「日本大正村おひなまつり」が開催されており、町の各所で趣の異なる雛人形の展示が行われています。

明智文化センターには、東濃地区最大級ともいわれる約1,000体の土雛が大型の段飾りに展示されており、その光景はまさに圧巻!
どこから見ればいいのか迷ってしまうほどの迫力があります。

また、大正ロマン館では、御殿雛や土びなに加え、大型の押絵雛の掛け軸も展示されています。

なんと、この押絵雛は大正期のもので日本最大級ともいわれる貴重なものだそうです。

一方で土びなは、それぞれ顔立ちや表情が違っていて、見比べているだけでも楽しかったです。

また、会場には地元の子どもたちが作った土びなやおひなさまも展示されていました。ひとつひとつ手作りされた作品は、どれも可愛らしく、見ていると自然と笑顔になります。
地域の子どもたちがひなまつりに関わり、文化が受け継がれている様子にも心が温かくなりました。

今回訪れた岩村町や明智町のほかにも、恵那市内では各地でひなまつりの展示が行われています。
上矢作町の「つちびな展」や、串原・山岡町での「土びな展」、さらに、中山道ひし屋資料館での「つるしびな展示」など、市内を巡りながらいろんなひなまつりを楽しめるのも、恵那ならではの魅力です。

また、各家庭で雛人形を飾り、見に来た子どもたちにお菓子を渡すというあたたかな風習は、今も市内の一部地域で受け継がれています。
季節の行事を地域みんなで楽しみ、子どもたちの成長を見守る。
そんな光景が、恵那の町には今も残り、なんだか優しい気持ちになります。
4月初旬まで、市内各地でひなまつりの催しが行われていますので、町を歩きながら是非、春の恵那を感じてみてください。



