移住者の声
ここが好きだ、と思う人なら移住しても、きっとなんとかなる。(太田礼子さん・恵那市岩村町)
移住者プロフィール
太田礼子さん(岩村町)
千葉県 → 岐阜県各務原市 → 岐阜県郡上市 → 岐阜県恵那市岩村町
|恵那市岩村町の3つの地域
2017年4月に岐阜県郡上市から恵那市へ移住した太田礼子さんは、恵那駅から257号線沿いに南下し阿木川湖を抜けた、恵那市岩村町に住んでいます。
(阿木川ダム)
恵那市岩村町は大きく3つの地域に分かれています。
古い街並みの残る『岩村町 本町(ほんまち)』
日本一の田園風景がある『岩村町 富田(とみだ)』
そして、太田さんの住む『岩村町 飯羽間(いいばま)』です。
(のどかな恵那市岩村町飯羽間の田園風景)
恵那市岩村町飯羽間(いいばま)は、別荘地やゴルフ場を抱えながら、昔ながらの美しい田園風景を残す地域です。
「あんまり大した話はできないけれど。」と笑う、現在の太田さんの暮らしを聞きました。
|移住のきっかけと今の暮らし
—なぜこのタイミングで恵那へ移住することにしたのですか?
「長男として実家が気になる夫の想いもあり、”いつか”は岩村へ帰ろうと夫婦で話をしていました。前に住んでいた郡上も居心地が良くて、娘の小学校入学のタイミングを逃すと、ずるずるしてしまいそうで、上の子が小学校入学のタイミングで夫の実家である岩村へ引っ越すことにしました。」
—引っ越してきて不便さを感じることはありますか?
「恵那は田舎といいながらもとても便利。ここからならスーパーやホームセンターまで車があれば5分で行けるし、車で20分いけば恵那駅前のユニクロや西松屋もあって、郡上で暮らしていたころのほうが不便だったくらいだけど、感じ方は人によって違いますね。」
(お父さんお手製の弓矢で遊ぶ娘さん)
—子育て環境はどうですか?
「岩村町の場合は、小学校(岩邑小学校)では学年ごとに2クラスあり、40人前後の同級生がいるので、人数が少なく感じることはないです。送り迎えは車で数分、子供たちの集合場所まで送って行って、そこから子供たちは集団登校で学校に向かいます。昔は何キロも歩いて通学する子も多かったようですが、今は途中までは送り迎えをする親御さんが多いようです。」
「家から園が遠いのもあって、下の子が通うこども園(岩村こども園)からは送迎バスがでています。上の子は、すぐに学校に馴染んで楽しそうに通学しています。下の子は、半年以上かかってやっと慣れてきました。初恋は担任の先生みたい(笑)」
|素材があるからつくる
移住してから、栗きんとんや草木のリースなどを自分でつくったり、カイコを飼い、その糸をつかったこぎん差しのブローチを作ったりしている太田さん。
—なぜ、自分自身の手でそういったものを作るようになったのですか?
「素材があるし、ほっとくのはもったいないから、つくっているだけ。」
(この日はリースづくり中にお邪魔しました)
「カイコはたまたま知り合いからもらう機会があって、育ててみたらかわいいし、梅も栗もそのままにしていると腐ってしまうだけだから。」
「この庭には、いちごやナツメ、柿、キウイの果実がなったり、お義母さんがつくる野菜が食べられたりと、 すごく資源が多い。そういった資源を使って、この地域に人が出入りするようになればいいなあという気持ちがあり ます。素敵な土地なので、子育て世帯が増えたら最高ですね。」
(庭になるキウイ)
「日当たりもよくて、のどかで、この場所が気に入っています。この家は山水が出ない、ということだけが不満です。小学校の送迎が大変!と言ってはみるけど、実際そこまで困っていないかも。」
|移住前の仕事、移住後の仕事
郡上市の市役所職員だった頃は、地域づくりに関わる機会も多かった太田さん。 現在は、地域ウェブマガジン「おへマガ」を運用する NPO 法人えなここにて、週三回、地域づくりに関わる活動をしています。
(えなここ事務局のみなさん)
—どうして今の仕事を?
「えなここに出会ったのも、2017年2月にえなここのオフィスで行われたマルシェに参加して、こんなところで働けたらいいなあと思っていたら、たまたま求人が出ていて、とってもラッキーでした。すべて運で生きているようなものなんです。」
|今後の恵那での暮らしと移住について
—今後は恵那でどうやって暮らしていきたいですか?
「毎日を丁寧に暮らすこと。そして、ここで出会った仲間たちとワクワク過ごしたい。みんなの個性を活かして、小さい子どもと一緒に出社できるようなワークシェアの場ができるといいなと妄想してます。」
「お母さんたちも無理せずに楽しみつつ、地域の資源を活用してお金を得られるような、そんな暮らしを皆でしていけたらいいなあ、と思っています。」
—最後に、これから恵那へ移住したい方へ一言お願いします。
「今の暮らしが嫌だから、という理由ではなくて、ここが好きだ、と思う人なら、移住してもきっとなんとかなります。子育て世代でおもしろい人もいっぱいいるし、恵那で暮らしたい!と思っている人は、ぜひ恵那に来てみてください!いっしょにワクワクしましょう。」
(2017.11取材/写真・文章 中田実希)
(岐阜県恵那市山岡町上手向1207番地1)
「岩村町にも図書館がありますが、山岡町の図書館は雑誌が借りられるのが嬉しい!」と話す太田さん。 子どもが遊べるスペースもあり、最新のベストセラーや女性向け雑誌も充実しています。
・郷の薪窯パン Kitto!(キット)
(岐阜県恵那市岩村町富田2511)
移住してきたご夫婦が営む石窯パンのお店。 太田さんから、「天然酵母のパンがこんなにやわらかいなんて!びっくりしました。」と教えていただきました。
・カフェ millou(ミル)
(岐阜県恵那市 山岡町原1156−28)
レコードの流れる珈琲の美味しいカフェです。スコーンなどのスイーツも絶品です。
太田さんの話も含めて、恵那の小さな暮らしのことがわかるフリーペーパー『季節と、生きる。mountain momma(マウンテンママ)』を発行しました!
太田さんの話は以下、創刊号に掲載しています。
移住(人)図鑑
“移住実践者の声”を、更に広く恵那市内に在住の方々、恵那市に移住・定住を希望する方々に、容易にご覧頂けるように、“恵那移住物語/MEET THE NEW ME”として再編集し、冊子化いたしました。
PDFダウンロード